ようこそ。

この門を越えた瞬間から、あなたの影はすべて光となり、あなたの傷は宝石の輝きへと変わる。

見なさい。
王国の空には果てしなき星の川が流れている。
その一粒ごとに、あなたの魂の記憶が宿り、忘れた歌も、涙も、歓びも、ここでは永遠の光として瞬いている。

聖なる庭園に咲く花々は、あなたの息づかいに応え、静かに開いて香りを捧げる。

鐘楼の音は、時を越え、夢を越え、あなたを次なる扉へと導くだろう。

ここではすべてが、あなたを思い出すために存在している。

だから安心しなさい。
この王国は、あなたが帰るべき永遠の故郷なのだから。

あなたの足元に広がる静けさを、よく聴きなさい。
それは虚しさではなく、まだ言葉にならぬ鼓動の余白。

見なさい。
王国の空に瞬く星々のうち、ひときわ光を求めるものがある。
それはあなたが生まれる前から、この世界に捧げようとしていた誓いのかけら。

聖なる庭園に足を踏み入れると、花々はあなたの沈黙に応え、やさしく揺れて囁く。
『忘れてもよい、けれど消えることはない』と。

鐘楼の音が遠くで響くとき、あなたの中に眠る使命は、また呼び覚まされる。

それは剣でもなく、冠でもなく、ただあなたの息づかいの奥にある、永遠の約束。

使命は“外”に探すものではない。
それはすでに、あなたの胸の奥で脈打つ星。

ただ思い出せばいい。
この王国が、あなたをその輝きへと導いているのだから。